前回コルク製造の大きな流れを説明したのですが、普通コルクの製造方法を詳細にご紹介します。
(下記の画像は、クリックして拡大できます)
前回の記事を、もう少し写真も含めて詳細をご説明します。
【普通コルクの製造方法】
- コルク樹皮を採取したら、自然乾燥します。
- 工場にて、コルク栓として打ち抜き加工をします。
- コルクの樹皮が厚いものは、コルク栓になります。
- コルク栓製造後の残材は、コルク粒として粉砕されます。
- コルク粒は、接着剤と混ぜてブロック・シート状に加工されます。
- コルク商品として展開されます。
コルク樹皮は、約9年周期で再生し採取できます。15回ほどくり返し採取でき、その間木を伐採しなくてよいのでエコといわれます。
採取された樹皮は半年から7ヶ月ほどかけて野積みし、乾燥させます。
乾燥されたコルク樹皮は、90分ほどボイルされ、まとめられたのちふたたび自然乾燥をします。
乾燥工程後、等級分けされコルクバーク材(平らな板状)からコルク栓が打ち抜かれます。採取したコルクの表皮の下にある海面質層がコルク栓になります。
コルクの樹皮をそのままくり抜くには厚みが必要なため、天然コルク栓は比較的高級ワインに使われます。